今日は秋分の日で3連休の中日だ。ホームページ更新のためにどこか山に行こうと思っていたがまだ明日も休みなのでちょっとハードなコースに挑戦してみよう。石鎚には何回も行っているが成就コースとスカイラインから土小屋コースがほとんどだ。まだホームページに登場してない面河コースを行ってみるか。このコースは20年以上前に一度行ったことがあるが登山道がどんな状況だったかすっかり忘却の彼方である。しかし成就コース、土小屋コースは登山口と石鎚山頂との標高差は数百mなのに対して面河コースは標高差1000mくらいは有るだろう。1000mの標高差を往復するのはしんどいので石鎚山頂からは土小屋に出て土小屋からバスに乗って面河に帰るコースにする。


朝の4時に目が覚めてしまった。4時半には布団から起き出して冷凍ご飯をチンして朝食をとり山の準備をする。
5時前我が家を出ていつものローソンで弁当を買う。
5時丁度川内のローソン出発。国道494号線を走り面河に向かう。
6時21分 面河の国民宿舎横の駐車場到着。ここでまずおにぎり1個を食べる。
6時30分 駐車場出発。面河の渓谷沿いを奥の方に向かう。

なんと面河渓谷の遊歩道が崩れている。しかもこの先へは立入禁止の看板まで。しかし踏み跡はしっかり付いており何人もの登山者がこの崩落箇所を乗り越えて奥に行ったことが分かる。
6時50分 石鎚への登山口到着。あの鳥居には石鎚神社と書いてある。手前の赤い箱は登山届けの箱だが何も書かずそのまま通過。見ておわかりのようにいきなりの急な階段だ。
7時頃、古い石組みの登山道だ。石鎚神社の信者が作ったものだろうか?ヒーヒーと言いながら階段を上っていくとすっかり体は温まってきたが登山道は谷間にありまだ日が射さないので気温は低い。下の方からは面河の水の流れの音が大きく聞こえている。

山頂まで6750m、4時間2分の標識があった。4時間は分かるが2分は何だろう?キジ撃ちの時間だろうか?このころからやっと朝日が射してくる。
7時14分 大きな倒木。このあと数回倒木をまたいだり下をくぐったりしなければならなかった。
7時20分頃 かなり老朽化して通過するのが不安になるような木橋を通る。このような木橋は全部で10ヶ所くらい有ったろうか?体重の重い人が重装備で通ったら絶対に壊れるだろう。
この白い花はなんだろう?

9月24日追加
シラヤマギク
7時半頃小休止。ペットボトルのウーロン茶を一口、いや二口。いつの間にか面河本流の水の音は聞こえなくなり右手からは沢の水音。太陽は背中に有る。ということは今は西に向かって歩いているのか。
キャラメル1個食べて出発。紫色の細長い花がいっぱい咲いている。

8時10分頃、小さな尾根に出る。しかしまだ向こうに尾根があり石鎚は全然見えない。ここまで谷間をジグザグに登ってきたので太陽は前になったり後ろになったり、あるいは完全に隠れたりの状態。
クリックすると大きくなります 8時17分 石鎚が見えた。ここから山頂まで4850m、2時間45分の標識
8時45分 日当たりの良いガレ場。ここで小休止。ミカン休憩。
この場所から正面には岩黒山と筒上山が見える。正面のちょっと下を見るとスカイライン途中の駐車場が見えた。あの駐車場からはご来光の滝が見えるので、ここからもう少し歩けばご来光の滝への分岐点が有るのか?
空は抜けるような青空。今日が快晴で良かった。ここに来るまで腰からお腹の高さの笹がかぶさってくるので雨上がりや朝露の季節だとびしょ濡れになるところだ。
8時55分出発。
クリックすると大きくなります ここから先は石鎚を右手に見ながら歩くことになるが石鎚に気を取られていると足元が危ない。登山道はまるで水平移動のようであまり高度は上がっていかない。
こんなボロイ橋が全部で10ヶ所ほど。慎重に通過しようとしても物理的に体重は橋にかかっているんだから万が一崩れたとしてもどうしようもない。
クリックすると大きくなります 石鎚の形がどんどん変化してくる。真横から見た感じ。
9時30分頃。この季節定番の山の花リンドウがいっぱい見えてきた。園芸店の鉢植えで売っているような何本も固まって咲いているのが有ればいいんだがなかなか花がそろって咲いているところがない。
9時40分 愛大小屋。(登山口から2時間50分)
小休止、ミカン休憩。
手前に写っている標識には山頂まで2400m、1時間30分の表示
9時45分 愛大小屋出発。
9時50分頃オッサン二人が向こうからやって来た。(私もオッサンだが)服装を見ると登山者ではない。肩にはカメラが入っていると思われるショルダーバッグ。私に<ご来光の滝への分岐点を知っていますか?>と聞いてきたので知らないと答えた。石鎚から下りてきたのかと思って話を聞くとご来光の滝を写しに行くつもりで面河から登ったが、滝への道が分からないのであきらめて帰るところだと言った。しかしもし道が分かったとしてもその服装でご来光の滝に行くのはチョット厳しいんじゃないの?

このあたりまで来ると石鎚山頂にいる人の形がはっきり見える。逆に言えば石鎚から私も見られていることになる。ここから先は立ち○○ンは出来ないぞ。
リンドウ。これくらいは私でも知っている。         
この黄色い花は?
地表が崩落している。この写真でも踏み跡が見えるところがあるが踏み跡が無いところは木が倒れてまだ根を張って生きている木が有るのでそこを乗り越えて行く。ここも石鎚山頂から丸見え。転落したら山頂の登山者がアーッと声を上げるところだ。
地面(土)がむき出しになっている場所はここだけだった。その他には本来は有ったはずの木橋が無くなったと思われる岩盤の沢を通過するところが3ヶ所ほど。ただし一見すると通れそうにないがよく見ると岩の表面には足を置けるだけのちょっとした引っかかりがあるのでそんなに危険を感じることもなく通過できる。しかし雨の日や雨の後はかなり苦労すると思われる。
クリックすると大きくなります なだらかな笹の向こうに石鎚が。ここでも形が変化してきている。  
青空と白骨林を写してみる           
登山道のそこらじゅうにリンドウが咲いている       
さらに石鎚に近づいたらこんな形だ。スカイラインからはこんな形の石鎚を見ることは出来ないぞ。しかし石鎚に近づくに連れて登山道は勾配がきつくなってきて歩くのが苦しい。それでも笹原を吹き上げてくる風は涼しくて気持ち良い。
10時55分頃(登山口から4時間5分)
ちょっと振り返って二ノ森を写してみる。真ん中が二ノ森。右が鞍瀬の頭。

標識を信じると11時丁度に山頂到着のように思えたがちょっと無理のようだ。やはり4時間以上歩いてきたのでかなり疲れてきたかな。
これが石鎚とは思えないだろう。面河から登ってきた人だけが見ることの出来る形だ。決してカメラを斜めに傾けて写したのではない。
11時6分 石鎚から二ノ森に向かう縦走路に合流した。もう少しだ。
尾根を越えたら瓶ヶ森が見えた。                      
11時15分頃。白い小さな花がいくつも咲いていたが直径が10mmも無いような花なのでピントが非常にあわせにくい。おまけに白なので露出もあわせにくいデジカメ泣かせの花だ。

この花を写している間、すぐ向こうからは大勢の登山者の声と鉄の桟道を歩くガタンガタンという音がひっきりなしに聞こえる。3連休で天気も良いから登山者も多いだろう。

11時20分 石鎚登山道に出た。土小屋とロープウエーからの登山者が登ってきた道だ。
11時30分 石鎚山頂。向こうに見えるのは天狗岳。そして手前が噂に聞いていた立入禁止の看板。誰が何の権限で天狗岳への立ち入りを禁止できるんだろうか?
しかし天狗岳の頂上には何人も見えるし私の目の前で若者が向こうからこちらにやって来た。
山頂には100人くらい?  
紅葉にはまだ早い。紅葉の見頃は毎年10月10日前後だ。

さあ私も弁当にしよう。どこで食べようかと適当な場所を捜す。有った。登山道から外れて崖っぷちのところだ。開放的で気持ちが良いのだ。もちろん私の近くに寄ってくるような人は居ない。
私の弁当場所から山頂方面を見たところ。山頂小屋は改築中。斜めになっているところが登山道。
    後半に続く



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