今日から世間は3連休である。もちろん私もだ。先日の読売新聞の朝刊に3連休の話題が出ていた。それによると日本は世界的に見ても祝日が多い方らしい。しかしサラリーマンの誰もそんな実感が無いのは年休の取得率が非常に悪いからだと書いていた。そのために3連休を増やしたと書いていたぞ。確かに私も今年度に年休取ったのは1日だけだ。長男と娘が同じ日に入学式だったので年休とってそれっきりである。いやこんな話題はどうでも良いから3連休なので早速どこかの山に行かねば。雪の時期に石鎚方面に行くのはちょっと不安なので手近な地元の石墨山に行ってみよう。去年も年が明けて最初の山行は石墨山
だった。

10時頃我が家を出てローソンで食料調達。国道494号線を走り白猪の滝の駐車場を過ぎると、道ばたには除雪した雪が残っている。さらに上がっていくと道の真ん中にも雪が現れ、沢を渡る短い橋の上は凍結している。しかし速度を落として慎重に走れば大丈夫だ。
10時45分頃 唐岬の滝駐車場到着
ここには夏目漱石がここ(唐岬の滝)を訪れたときに詠んだ俳句を書いた石碑が建っている。車をバックさせていると後ろからガリッと音がした。あれっと思って見に行くとバンパーが少しへこんでいる。石碑の手前にガードのためか岩がある。この岩に当ててしまった。漱石に排気ガスを浴びせるように停車した天罰か。
10時50分過ぎ、駐車場出発。最初は杉林の中を歩いていく。足元には少し雪。右手からは水の流れる音が聞こえている。やがて水の音も聞こえなくなり静かな山行となる。先に行く人の足跡も残っている。駐車場に停めていた車の人だろうか。
雪の上にはいろんな物が落ちている。    
これは何かの種かな?
空を飛ぶ鳥のようにも見える。

やがて割石峠に近づくと青空が広く見えてきた。あれっ、ここでこんなに広く空が見えたかなと思いながらさらに歩くと、青空が広い理由が分かった。杉林が伐採されている。しかも石鎚山系も見える。前回来たときには暗い杉林だったのに。

11時20分頃
峠にある東温高校の小屋。手前の雪が広く見えることでも、この当たりが伐採されたことが分かるでしょう。この写真は少し上がって小屋を見下ろしたところ。
杉の並びが面白いと思った。以前は文字通り杉林だったので、こんな光景は見られなかった。
伐採されたおかげで割石峠付近から石鎚が見える。
伐採された地域を過ぎると元の登山道になる。そして石墨山名物?の急な登山道となる。地面が露出していれば、足元が滑りやすく非常に歩きにくいのだが、今日は雪道で先行者の足跡が階段のようになっており、歩きやすい。足跡が小さくちょっと滑るかなと思えるところでは両手を雪の上に置いて四つん這いで歩くが、そこには先行者の手の跡も残っていた。
12時1分 急傾斜を上り詰めた尾根に出た。何故12時1分と細かく書くかと言うと、尾根に出る直前に、麓の方から12時のミュージックサイレンが聞こえてきたのだ。エーデルワイスの曲なのだ。
ここから高縄山系を見ると霞の中で色が悪い。
尾根に出たら比較的歩きやすい尾根歩きが続く。しかし雪の量が増えてきた。ちょっと先行者の足跡を踏み外すと、ズボッとすねまで雪の中に入ってしまう。今日は私は雪山の装備は何も持ってきていない。アイゼンは必要ないがスパッツは持ってきても良かったな。私は山に行くと<あーあれを持って来れば良かった>と悔やむことが多い。これを称して昔から一日一悔と言うことわざが有るのだ。

スパッツなしで雪の中を歩いていると雪がズボンの裾からどんどん入ってくる。ナップサックの中にサイクリングで使う小道具が入っていたのを思い出して、それでズボンの裾を縛る。サイクリングしている人なら知っていると思うが、自転車のチェーンに裾を巻き込まないようにするためのマジックテープである。
石墨山に向かう尾根道からは石鎚がよく見える。
ブナ林     
石墨山の登山道途中に目印となる大きな岩がある。その岩の手前で年配の夫婦が食事中だった。私が来たので足をよけてくれる。そして、この先誰も通ってないので、ここで引き返そうかと思っていたと話しかけてくる。ここまで来て引き返すのはイヤなので、この大きな岩の下を通って先に進む。ところがここから先は足跡が無く、本当に足を雪に取られながらの登山となった。
天気が良いので本当に石鎚がきれいに見えるのだ。
もう目の前に山頂が見えてきた。石墨山に行ったことが有る人なら知っていると思うが直前が傾斜がきつい。しかも雪も多い。なかなか足が前に進まない。前に進まないと言うよりも足が上がらないと書くべきか。すねより上まで雪が有るので前に進むためには思い切り足を上げないと行けないのだ。悪戦苦闘していると後ろの方から声が聞こえてきた。先ほどの夫婦が食事を終えて追いかけてきたようだ。私の足跡をたどってくればいいので少しは楽だろう。
13時5分頃 石墨山頂到着
このきれいな景色を独り占め           
早速コンビニで買ってきた昼食を食べる。今日のメニューはサンドイッチとロイヤルミルクティー。何がロイヤルか知らないがカップにそう書いてあるのだ。カップに粉末を入れ自宅から持ってきた魔法瓶のお湯を注ぐ。旨い。雪の山頂でアツアツのミルクティーを頂くのが最高なのだ。
山頂の標識と石鎚を写す。

夫婦も上がってきた。私が先に行ってくれたので助かったと言われた。奥さんが持ってきたストックを突き刺す。積雪7、80cmは有る。
大川嶺、中津明神、筒上山も見える。もちろん写真は撮ってきたが逆光で、しかも霞んでいるのでパッとしない。

山頂からの石鎚
(上の拡大写真のオリジナル画像)

この写真の石鎚付近だけを切り取った物が、上の写真です。
13時30分頃 山頂出発。 
私の出発する数分前に夫婦が先に下りていく。
石鎚の左の山は三ヶ森。
               
帰りは楽だ。足を上げなくても勝手に進んでいく。途中で先におりた夫婦を追い越す。
岩の所まで戻り、石墨山を振り返って撮影   
今日は暖かく春の日射しと名付けたい写真
14時頃 見晴らしの良い尾根。急傾斜を下りていく。
14時25分頃 割石峠
14時40分 駐車場


天気も良くて気持ちの良い山歩きが出来た。これでスパッツを持っていれば言うこと無し。


   一人でお出かけに戻る  TOPに戻る   




inserted by FC2 system