今日は2002年度最初の中高年登山教室の日である。今年度から中高年登山教室は初心者コースと上級者コースの2つに分かれることになった。私は上級者コースに申し込んでいる。そして今日は上級者コースの日なのだ。行き先は大座礼山。インターネットで大座礼山を紹介しているホームページを見ると必ずブナの大木が出てくる。このブナの大木を見に行くのだ。そして大座礼山から三ツ森山に縦走することになっている。

公民館出発が6時半ということで6時15分頃に我が家を出てローソンに行き、昼食用の弁当と朝食用のあんパンと缶コーヒーを買う。公民館の駐車場に車を止めてマイクロバスに乗ると、既にメンバーは揃っている。今日の参加者は20人らしい。いつもよりも参加者が少ないので補助シートを使うこともない。

6時半過ぎ出発。11号線を新居浜に向かう。新居浜から右折して山に向かって走る。バスの中で5月26日に予定していた瓶ヶ森が中止になったと聞かされてがっかりである。初めて通るコースなので楽しみにしていたのに。
7時40分頃 道の駅マイントピア別子でトイレ休憩
駐車場にはキャンピングカーが止まっている。県外から四国の自然を求めてやって来たのかな?
マイントピア別子を過ぎたあたりから雨が降り出した。天気予報もあまり良い予報ではなかったのだが現実のものになってしまった。大永山トンネルを越えて日浦の登山口に来ると、何台もの車が停まっているが、何人もの登山者が行こうか止めようかといった雰囲気で道ばたにたたずんでいる。

バスは筏津登山口で右折するが、この時路上駐車している登山者の車のせいで何回も切り返しをして曲がることになってしまった。バスの中のメンバーも「ここに車を停めたらいかんよ」と言っている。バスは大座礼山の登山口を目指してどんどん上がっていく。峠を越えたところで清家先生が「峠から大座礼山に行く登山道も有るが、雨の日に歩く道ではない」と説明している。バスは峠を越えて高知側に下りていく。

9時頃、左に曲がるヘアピンカーブでバスが停車。雨は土砂降りではない。小雨である。清家先生が後ろを振り返って「どうしますか?」と皆の意見を聞いている。皆の意見を聞くと言うこと自体、清家先生もあまり乗り気ではないのでは?と感じる。先生の問いかけに対して「さあ、行くぜ」と言う人もいれば「バスで待っている」と言う人もいる。自分の意見を言う人は少数である。その他の人はどちらに決着するか固唾をのんで見守っている(そんな大袈裟な)役場の職員の「ここで引き返したら記録に残らない」の一言で決定である。つまり出発だ。

各自雨具を用意する。私は300円ぐらいで売っている安物のナイロン合羽を着る。そして右手には折り畳み傘。雨に濡れることが分かっているのでデジカメとGPSはバスに置いて行く。このバスを停めたヘアピンカーブから未舗装の林道を歩いていく。この林道を歩いていく時点でズボンの裾も登山靴もドロドロのグチョグチョである。早くも戦意喪失。

林道を10分ほど歩くとショベルカーが林道を封鎖している。そのすぐ右手に大座礼山への登山口があった。登山道にはスミレがいっぱい咲いている。右手からは沢を流れる水の音が聞こえる。雨の中黙々と歩いていく。やがて沢を横断する。この後も沢を横切るところが2ヶ所有るが、足を滑らさないように用心して通過する。

杉か檜の人工林を通過したあとにシャクナゲの林があったが花は一つもついていない。そしてさらにその後ワサビ沢通過。ここで私は儀礼としてワサビの葉っぱの先っちょを破ってかじってみる。ウン、やはりワサビだ。そして私の見たことのある葉っぱがあるが、清家先生に「これは何ですか?」と質問する人がいる。清家先生が「トリカブトだ」と答える。誰かがそれは体に良いよと冗談を言う。

アケボノツツジの花もぱらぱらと散っている。名前も知らない小さな花もいろいろ咲いている。天気が良ければデジカメで写すところだが、デジカメを持ってきてない。


10時30分頃 峠に到着。ここからは稜線を上がっていくとの説明。雨の中で足元が滑りやすいところがあり気を付けて歩かなければならない。

10時45分頃 ブナの大木に到着。見た瞬間オーと声が出る。四方八方に枝を張り巡らしている。太い幹の直径は何mあるんだろう?長い年月にわたって大座礼山を見守ってきたブナだ。デジカメを持ってきてないので、瞼を閉じてシャッター代わりとし、心のメモリーカードにブナの姿を記録する。
(うーん、名文だなー)

大座礼山を紹介しているホームページでは必ずこのブナの大木が出てくるが、自分でここに来て分かったことは大木はこれだけでは無いと言うことだ。登山道にはその他にも何本も大木が立っているし、見渡すと周囲はブナの大木だらけなのだ。

登山道にはシロモジの花が咲いている。薄い黄色の可愛い花だ。

11時5分 大座礼山山頂。雨の中なのでもちろん展望無し。清家先生が「この方向には平家平、あの方向には東赤石が見える」と説明をする。清家先生が弁当をどこで食べますかと聞くので、私は即座に「バスで食べる」と返事する。

11時15分頃 山頂出発。元々の計画は大座礼山から三ツ森山への縦走だったのだが、この天候では中止である。元来た道を引き返す。再びブナの大木の林を通過。今度天気の良い日にデジカメを持って写しに来なくては。

11時35分頃 峠到着。雨の中8人ほどのグループが弁当を食べている。広島から来たとのこと。やはりブナを見に来たのだろうか?

雨の下りで滑らないように気を付けながら淡々と歩く。

12時20分頃 ヘアピンカーブで待っているバスに到着。みんな濡れた雨具のままバスに入り、中で脱いでいる。私は一番にローソンの弁当を食べる。

バスを停めたカーブにあった標識。バスの中から撮影。
結局今日写した写真はマイントピア別子とここの2枚だけ。

この標識は下を向いているので峠から下りてきた場合には気付かない。しかし左に曲がるヘアピンカーブとそこから未舗装の林道が始まることで、場所は覚えられると思う。
バスの中での食事が終われば出発。このまま高知側に下りていく。そして早明浦ダムに突き当たったところで国道194号線方面に向かう。途中土砂崩れのために通行止めのところがあり、迂回路を走る。ところがその迂回路をしばらく走った所で、人が立っており、我々のバスの運転手にこの先の道路は狭くてこのバスは絶対通れないと言っている。そんな馬鹿な。もう少しで194号線に出るのに。

バスは空しく引き返す。川内に帰るためには、来た道を走って別子山村経由で帰るか、このまま早明浦ダムの横を走って大豊まで行き、高速道路に入るかである。我々は高速道路を選んだ。

高速に入る前に道の駅さめうらに立ち寄りトイレ休憩。

17時45分頃 川内の公民館到着 お疲れさまでした。

今日の感想
・大座礼山の登山道は傘を持ったまま歩けるほど簡単なコース。石墨山の方がよほど困難である。



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