去年は7月20日に石鎚で絶滅が心配されている花を見てきた。しかし時期が悪かったのか、見つける場所が悪かったのか、もう花期も終わりかけのような花を一輪見ただけだった。今年はじっくりと探しに行こう。

早朝にお腹の具合がなんか変で目が覚める。時計を見ると3時。せっかく目が覚めたからとトイレに行く。トイレに入り便器に写る自分の顔を見たら吐き気をもよおした。思わずグエッ、とやっていると異変を感じた妻がやってきて、やさしく背中をさすりながら、「おとうさん、もしかして、つ○り?」などと言うわけが無い。「毎晩、パソコンの前に座り込んで夜更かしするから、寝不足のせいなんよ!アホ、ボケ、カス!」などと、もう50年以上も生きている私がまだ聞いたことの無いような言葉を連発する。しかし、そんな言葉を今まで聞いたことが無いので、私が責められているのか、褒められているのか分からない(-_-;)

いったん布団に入り、また5時ごろ目がさめてパソコンの前に座る。そしたらまた吐き気が・・・。トイレに駆け込むが、先ほど思いのたけを告白した妻は熟睡中である。

こんな不安な体調でも出発である。男はやると決めたらやる。

6時ごろ、我が家出発。途中コンビニで車で走りながら食べるサンドイッチと、お昼用の弁当を買う。

去年は石鎚スカイラインを走っていると、ガードレールの向こうにピンクのホタルブクロが咲いていた。今年も脇見運転で見つけるぞと思いながら走っていると、有った。しかしミラーを見ると後ろに車がくっついている。それに停める場所も無い。仕方が無い。素通りだ。今年はホタルブクロはあきらめよう。2年連続で見つかるということは来年も有るということなのだ。しかし、どこに咲いているかは覚えてない。脇見運転しながら走ると、必ず見つかるのだ。

7時50分ごろ、いつもの駐車場所に到着。未舗装の路肩だが、昨日まで石鎚のお山開き期間中だったので、車が多いことを見越してか、白いロープで区画がされている。もう今日からは、ここに車を停める人は居ないと思うが、律儀な正確なので、正確に区画内に停める。

土小屋の公衆トイレに入る。しかも個室だ。去年のホームページを見ていたら、去年もなんと個室に入っている。この時期はバイオリズムがそうなっているのか?しかし、去年はまともな形のが出たはずだが、今年は形を成してない(-_-;)

8時10分ごろ、土小屋公衆トイレ出発。登山道の花でも写しながら、のんびり行こう。

タカネオトギリ?
ヤマアジサイもまだまだ残っている   
この写真も定点観測になってきたな。途中で写す場所はだいたい決まっているのだ。
タカネオトギリ

上に紹介した花よりも、はるかにしべの数が多い
これも定点観測写真

青空ではない
ヒメキリンソウ

もっと綺麗な花を写さんかい!と言われそう。

9時10分ごろ、東稜分岐。丸太を2本並べたベンチに座って、お茶を飲む。すぐ後に続いていた中高年男女4人組も東稜に上がる様子で休憩を始めた。お茶を飲んだら4人に先んじて出発。久しぶりの東稜コース。楽しみである。

東稜を行く人だけが見る景色

白骨林と石鎚。これで青空なら最高なんだが。 
去年と同じ場所に咲いていた。

去年は高知の山岳会の後ろにくっついて歩いたので、花を写す時間が無かった。今年は単独行なので十分な時間がある。他にも咲いてないかと、周辺を探し回る。
なかなか感じよく写っていると思うでしょう?

でもオリジナルの写真を見るとピンボケなんです。いっぱい写したのに、ほとんどがピンボケ。情けなか〜。

向こうに写っているのは、ホソバシュロソウかな?
まあまあピントが合っている。

向こうにぼやけているのはカラマツソウ? 
写真のタテとヨコを間違えているんじゃ無いですよ。こんな場所に咲いているんです。こんな場所に咲いているから、無事に生きながらえている。

登山道の脇に無防備に咲いている花は、みんな盗まれたそうです。だから、こういう場所に咲いていることを知らない人は、もうこの花は石鎚からは消えてしまったと思い込んでいる、。
これもなんとかピントが合っていて良かった。

なんでもオートのコンパクトデジカメで、小さい花を写すのは本当にピントあわせが難しい。
岩場に咲く
上の花の写真が、どういう状況かというと、こんな感じ。

ところで右下のほうに写っているのはUFOなのか?写している時には気が付かなかった。

今年も会った。シャクナゲ。 
手前の白いのはコメツツジ

向こうに見えるピンクはシャクナゲ 
コメツツジをアップで
シャクナゲと向こうに見える尾根

高度感が出ているでしょうか?
いよいよ南尖鋒が迫ってきた
このコース最大の難関にやってきた。この岩を上がらなければいけない。身長が3m有れば容易にクリアーできる高さだが、標準的な日本人の身長なので、ちょっと苦しい。

11時 南尖峰に上がる。


    続く



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