フフフ、富士山である。なんと言っても富士山。伊予富士でもなく讃岐富士でもなく、なんにもつかない正真正銘の富士山に行くのだ。一生に一度は行ってみたいと思っていた。でも四国から単独で富士山に行くのは非常にキツイ。普通はツアーで行くことになる。今回はなんと組合主催で富士山に行く企画が有ると誘われたのだ。

組合のツアーで富士山。世の中変わった物だ。私の独身時代に組合が主催するツアーと言えば冬のスキーが定番だったのに。私も組合のスキーツアーで大山に何回か行ったことがある。それが今では富士登山である。組合員の高齢化を如実に示しているではないか。これも労使双方に同じワガママを言う人が居て、決まったんだろうなー。でもそのワガママのおかげで富士山に行けるのだ。ワガママに感謝である(オイオイ、決め付けたら後が怖いぞ(-_-;) )

ワガママと言えば、我が家のお坊ちゃまにも困ったものだ。私が富士山行きのことを夕食の時などに話をしていたら、突然「僕も行くぅ」とほざくのである。大学1年になって初めての夏休みに、アルバイトもせずに1日中パソコンに向かっているやつが富士山???何を考えとるんだ。絶対連れて行かんぞーと言ったら、自己資金で行くからと泣いて頼むので仕方が無い。連れて行ってやるか。でも自己資金と言えば聞こえが良いが、結局は元をたどれば、ほとんどは私のお金じゃないか(-_-;)それに、このお坊ちゃまには登山の経験は無いのだ。無事に行けるか心配である。(皿ヶ嶺の竜神平には1度連れて行ったことが有るが、これは小学生の遠足みたいなものだ)

富士山についての情報を集めようとインターネットで検索したら、富士山専門のホームページがいくつかある。どれもカウンターの数字が大きい。全国から検索エンジンで訪問してくるんだろうなー。そんな富士山専門のホームページでいろいろ研究する。やはり高山病と寒さ対策が重要みたい。8月でも富士山の山頂は四国の真冬並みの気温しかない。それと靴は必ず登山用の靴が必要と書いてある。でも長男は山歩きの趣味なんか無いので、登山靴を持ってないし、たった1度の富士山のために買うつもりも無い。普通の運動靴で富士山に挑戦である。それに時々テレビに富士山の山頂付近の様子が写っているときがあるが、普通の人が普通の運動靴で山頂まで上がってきているではないか。

8月6日、今夜出発である。仕事が終われば(終わって無くても)家に飛んで帰る。それからバタバタと準備をする。しかも今回は私だけでなく、長男も一緒なので二人分の準備が必要。私と長男はチェックリスト片手の妻のコマンドで動きまわり、我が家は戦場のようになっている。なんとかこれで多分大丈夫だろうという準備が終わって我が家出発。私の会社まで来ると守衛所前にマイクロバスが停まっている。一緒に行く会社の人も集まっている。車を停めてバスに乗り込む。せっかく準備してきた荷物を忘れないように。

バスはオレンジフェリーに乗るために東予港に向かう。8月6日から8日までの2泊3日の日程だが、1泊目はフェリーでの船中泊となる。フェリーに乗ってまずすることは寝る場所の確認。実は私は2等寝台を予約していたのだ。ところが長男が付いてくることになったために、寝台を長男に譲って、私は2等の大部屋で雑魚寝なのだ。この日は夏休みに入って最初の土曜日でフェリーは満員。長男が参加表明した時点で2等寝台の追加予約を入れたが、既に満席になっていたのである。フェリーでは、今回の富士登山には無関係だが、少なくとも3人会社の人を見かけた。みなさん夏休みで家族サービスにいそしんでいるんですね。
 
寝る場所の確認が終われば、お楽しみのレストランで生ビール。長男も一緒だが、未成年だから飲まさない(-_-;)ビールが終われば今度はお風呂。ちょっと熱めだったが、気持ちよかった。大部屋に戻ったら、もう寝る。床にはマットレスを敷き、毛布1枚が用意されている。マットレスの幅は60cmくらい?大股広げて寝る人にとっては狭いだろうが、普通の人が普通の寝相で寝るには十分な幅だな。毛布なんか必要無いと思ったが、クーラーがよく効いていて、毛布が無かったら寒いくらいだった。

翌朝(8月7日)、フェリー内で朝飯を食べようと2等寝台の長男を探しに行く。しかし、部屋番号は分かっているが、2段ベッドのどこに寝ているかは聞いてない。仕方が無いからレストランの方に向かっていると携帯が鳴る。長男からだ。今どこに居るのか聞いたらレストランの目の前だと言う。おー、居た。二人でレストランの朝食バイキングを食べる。フェリーの中で朝飯を食べたのは私と長男だけみたい。

6時21分 大阪南港出発。すぐに高速道路に入る。
7時     吹田JCで名神に入る。ここからは名神、東名をひたすら走って富士山に向かう。
7時40分 大津SAに入る。ここで朝食を食べるとのアナウンス。しかし、我が親子は既にフェリー内で食べている。マイペース、わがまま親子なのである。しかし、こんなことはほんの些細なことだ。ワガママ親子の本領は富士山の本番で発揮するのである。

大津SAから

目の前には滋賀女子高等学校。その向こうには大津城?さらに向こうが琵琶湖。

一緒に居た長男が琵琶湖って意外と狭いんだねと言う。いったいどこを見て何の知識で狭いと言うんだ。情けなくて涙が出るね。大きな観光地図の看板が有ったので、そこ長男を連れて行き、お前が見たのはこの辺だけだ。一部だけを見て狭いと言うなと説教する。丁度こんな事態を言い表す格言が有ったと思うけど、半アルツなので思い出せない。
8時10分 大津SA出発
9時38分 尾張一宮SA トイレ休憩
9時50分 出発。この時点では小雨。

バスの中ではビデオを放映している。釣りバカ日誌のビデオを2本見た。1本目は浜ちゃんの奥さんは浅田美代子。2本目は石田えり。良いなー、浜ちゃん。奥さん取り替えることが出来て(-_-;)

11時 豊橋で料金所通過。ここが名神と東名の切り替わり地点なの?高速を走ってきて、そのまま継続して走るのに、間に料金所が有るのは不思議な感じ。ところで私は新幹線や飛行機で東京に出張で行ったことは有るが、名古屋よりも東へ車で行ったことは無い。ここから先は未体験ゾーンである。

11時15分 浜名湖SAでトイレ休憩    

目の前の浜名湖を写す。

12時43分 富士川SAに入る。ここで昼食らしい。どこで食事をしたらいいか分からないので、みんなの後ろを付いていく。
入ったところは展望レストラン。本当ならこの窓の向こうには富士山が見えるとのこと。

目の前を流れる川は濁った泥水。最近雨が降ったようだ。
レストランの有る建物を出て、バスに向かう途中で振り返って写す。晴れていれば、ここに富士山。

13時30分 富士川SA出発。バスの中で白糸の滝には行きませんとのアナウンス。ちょっとがっかり。実は最初に話を聞いたときは文字通り富士山だけと思っていたが、ツアーの日程表が送られてきて、それを見ると白糸の滝に寄り道すると書かれていたので、オッ富士山プラス滝とはなかなか良いではないかと期待していたのだ。しかし夏休み最初の土曜日高速道路もあちこちで渋滞していて、当初の予定よりも遅れているらしい。

13時35分 富士ICで高速下りる。富士山の西側をぐるっと回りながら富士スバルラインを目指す。富士山は全く見えない。ガスの中だ。

14時45分 道の駅なるさわでトイレ休憩
14時55分 出発。
15時20分 スバルライン料金所通過。今日から?マイカー規制のため、快適に走る。先ほど立ち寄った道の駅周辺も渋滞していたので、あそこに停まっている車の多くがスバルラインを目指すとしたら、すごいことになりそうだが、マイカー規制のおかげで走るのはバスだけ。対向車線を自転車が走り下りてきた。ここは自動車専用では無いの?

15時50分 5合目到着


    続く






  
inserted by FC2 system