これまでの皿ヶ嶺山行記で確認すると、先月に3回、今月にも2回皿ヶ嶺に行っているが、まだ霧氷を見ていない。今日あたりそろそろ霧氷も見られそうな気がして行ってみる。

いつものように魔法瓶にお湯を入れたら準備完了。我が家を出て県道を走り旧重信町に入ると皿ヶ嶺が見えてくるが(注 我が家からは皿ヶ嶺は見えない)山の上の方は白くなって霧氷が少しついている。ヨシッ、今日は60Dで霧氷を写せるぞと張り切って走る。

先週停めた場所まで来たが、道路の雪は先週よりも少ない。もう少し行ってみようかということで走ったが、矢張り路面が凍結しているところが見えてきたので、これはヤバイと引き返す。結局は先週と同じ場所に車を停める。車を停めてから60Dの時間チェック。車の電波時計は8時34分になっているが60Dの内蔵時計も8時34分。時間ヨシ。

停まっているのは私の車だけ


デジカメ時計=8時40分
先週と同じコースを歩いて水の元を目指す
林道に出会う。チェーン無しでは走れない。
水の元に到着


デジカメ時計=9時18分

車が2台停まっていたが、それぞれ男女のカップル(夫婦かな?)が出発の準備をしていたので東温アルプスガイドを渡す。最初に渡した一組は風穴への登山道に入らず林道を歩いて行った。もう一組は山の仲間からもらっているので要りませんと言うことだった。

私はそのまま風穴への登山道に入り先ほどの一組もすぐ後をついてくる。まだ滑り止めをつけてないので滑りやすそうな歩きにくいところも有った。

砂防ダムの堰堤には数十cmの積雪


デジカメ時計=9時29分

風穴への林道に入ってすぐに前方に一台の車が停まっているのが見えた。運転している人が窓から顔を出して私に「この道は久万に行けますか?」と尋ねてくる。私が「先ほど右折したと思うけど、あそこを右折せずに直進したら久万に抜けるけど今の季節は通れんよ」と答える。話を聞くと家族で久万のスキーランドに行く予定だったと言う。それは方向が全然違う。

先ほど水の元に居た二組の夫婦が相次いで現場に到着。すぐに状況を理解した。男3人で押してみますかということで押すが車はびくともしない。道路の側溝にタイヤが落ちているのか?とタイヤの横の雪をかきわけるとギリギリセーフ。側溝には落ちていない。タイヤの周囲の雪をのけないとダメだとなったが道具が無い。しかしスキーランドに行く予定だったのでスキーの板が有ると父親が言うので、子供たちが使う予定だった短いスキーの板でタイヤ周囲の雪をのけてもう一度押すが、やっぱりびくともしない。チェーンを着けてないスタッドレスタイヤはむなしく空転する。これはJAFを呼ぶしか無いね。

幸い携帯の通話可能範囲なので奥さんがJAFに電話する。先ほどの夫婦の一組はJAFを呼ぶことになったことでもうここに居る必要は無いと判断し、先に山に歩いて行く。しかしすぐに戻ってきた。風穴の駐車場に居た車に事情を説明したらロープを持っているので引っ張ってあげるということになったようだ。奥さんは再びJAFに電話して出動をちょっと待ってと言っている。本当にJAFが来るのと来ないのとでは今日の予算が全然変わってくるからね。

太いタイヤの4駆が風穴方面から降りてきた。ロープをかけて引っ張る。しかし、動かない。そうこうしているうちに下からチェーンを付けた軽の1ボックス車がやってきた。この運転手も現場の状況を瞬時に理解した。今度はこの軽で下に引っ張ってみよういう。そして軽にロープをつけて引っ張る。しかし不動。

皆さん車の下を覗きこんでは、これは雪の上に乗り上げている。ボディーの下の雪をかきださないとダメということで雪をかき出す。この時点ではスコップがいつの間にか3本になっている。しかし車の周囲にも雪が有るので簡単には雪は掻き出せない。これはジャッキアップしないと無理だと。しかしジャッキを立てる安定した場所が無い。板は無いかと誰かが探しに行ったら分厚い板を持って帰ってきた。どこに有ったんだろう?

ジャッキアップした状態で数人が一斉に雪を掻き出す。これでやってみようと言うことで数人で押すと動いた。ヤッターと歓声が沸く。しかしすぐに停まった。一定のリズムで動かさないと無理なのかな?そのうち水の元から数人のグループがやって来た。あれっ、見覚えのある顔。去年の11月に五代ヶ森に行ったが、あのときの松山グループだ。この中の年配の人がザックから太いロープを取り出しこれで引っ張ろうという。運動会の綱引きのように大勢で引っ張ったらようやく素直に動き出した。これで大丈夫だろう。

この時点で現場にはスタックした車以外に3台の車が停まったまま。そして合計4台の車に乗っていた人、通りかかった登山者を含めると総勢20人ぐらい居たのではないだろうか?最初の家族連れを真ん中にして全員の記念写真でも撮ればよかったかな(-_-;)

ようやく一段落したということで五代ヶ森のメンバーに東温アルプスガイドの改訂版を渡す。さらに現場に居合わせた若いカップルにも渡すと「おいわさん?」と言われた。下に車が有ったので居るかな?と思っていたとのこと。私の愛車の車種もすっかり知れ渡ったようだ。

さて今からどうしよう?もう既にここで2時間経過している。12時が近い。今日も門限が厳しい。カボチャの馬車に乗り遅れたらお仕置きが待っている。今日はもう帰ろう。皿ヶ嶺なんかいつでも来れる。

現場の写真を撮っておこう。この写真だとそんなに苦労する現場だとは思えないかも知れない。


デジカメ時計=11時50分
水の元に到着


デジカメ時計=11時59分
JAFの車がいる。さっきスタックしていた車はJAFを呼ぼうとして結局待ってと言ったので、あそこに向かう車では無いだろう。ということは目的地はここ水の元で誰かSOSを出したのか?

ちなみに先週も水の元にJAFが来ていたそうです。
車を停めた場所に戻ってきた。3台に増えている。


デジカメ時計=12時30分

今日は山には行けなかったが、滅多にない貴重な経験をしたということにしておこう。この時期に風穴まで車で行く人はタイヤチェーン、スコップ、牽引ロープ、ジャッキ安定用の板が必須ですよ。


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