今月いっぱいは退職までの年休消化モードでサンデー毎日の生活となっている。毎日家でぶらぶらも出来ないので遠出もしてみたいがガソリン代が無いのである。それで近場の山に行ってみよう。いつもいつも皿ヶ嶺では芸が無いので、たまには石墨山に行ってみるかな?

コンビニでサンドイッチとインスタントコーヒー、それと小さいサイズのペットボトルのお茶を買ったら石墨山に向かう。国道494号線を上がって行くと、唐岬の滝の全景が見えているのに気づいて60Dを持って車から降りる。

国道494号線から唐岬の滝が見えるポイントはいくつか有ったと思うけど、こんなに全景が見えることは今日初めて知った。植林が伐採されたのでよく見えるようになったんだろう。

この写真はガードレールをまたいで国道から数m斜面を降りてから撮影。そこまでしなくてもガードレールからでも十分全景を見ることが出来る。

唐岬の滝の駐車場に夏目漱石が詠んだ
「滝五段 一段ごとの もみぢかな」 の句碑がある。

私は唐岬の滝に行くたびに5段の全景を見ることが困難だと思っていたのだが、今日のこの景色を見て一人で納得した。漱石は唐岬の滝のすぐ横でこの句を読んだのではなく、こんな風に離れた場所から全景を眺めて詠んだに違いない。漱石が唐岬の滝を訪れたのは明治28年のこと。当時は滝の周囲をさえぎる植林は無かったはず。
登山口前の駐車場に停めて出発準備。この標識部分から登山道に入る。車の上空が赤いのはイイギリの実。今日は平日だから他に車は無い。


デジカメ時計=10時19分
この季節、目立つのはギンバイソウの残骸のみ
右下に小さな無名滝が見えている。潅木の葉っぱが落ちてしまったので見やすくなっている。
山の斜面に苔むした岩がごろごろしている光景はあちこちの山で見ることが出来る。そんな場所には共通の自然条件が有ると思うんだけど誰か知りませんか?地質、斜面の向き、降水量、風の流れる方向?
割石峠に到着


デジカメ時計=10時42分
いっぷくしましょうと書かれていたはずの標識。ここからが急登なので一休みしてから行きましょうということなのだ。
石墨の分れに到着


デジカメ時計=11時30分
皿ヶ嶺に伸びる東温アルプスの稜線
正面は梅ヶ谷山。反射板が見えるでしょう。その左後でかすんでいるのが皿ヶ嶺。
紅葉と言うよりは茶色だな
正面の法師山を写したら出発


デジカメ時計=11時34分
あれっ?登山道に白いものが?雪が降ったの?
よく見ると雪ではない。霧氷のかけらだ。
石墨名物の稜線のブナ林
枝の新芽に雨粒がついて逆光で輝いているのが良いと思って写したんだけど、何が写っているのか説明がないとサッパリ分からん写真だ。
展望岩に到着

石鎚がきれいに見えている。ここからは南尖峰の右側がスパッと切れ落ちているのが見える。


デジカメ時計=11時58分
展望岩から石墨山
ドウダンツツジの実?と来春用の新芽が並んでいる
長い蛇が岩場を這っている(-_-;)


まっすぐ垂れていたロープをわざわざくねらせてから写してみました
稜線を行く途中で石鎚山系を写す
この時間帯は太陽に向かって歩くのでどうしても逆光になるのだ
山頂に到着。先客の男性が二人。


デジカメ時計=12時20分
山頂からの石鎚

コンビニのサンドイッチとインスタントコーヒーでランチを食べながら、登山口に車が無かったけど久万側から来たんですかと尋ねると、一人は白猪の滝から、もう一人は黒森峠を少し降りたら石墨山に向かう林道が地図で見えるが、その林道から来たと地図を見せながら説明してくれた。白猪の滝から上がってきたと言う若い人に登山道はどんな感じでしたかと聞くと藪がひどいと言われた。うーん、なんとかせんといかんな〜。

この二人に東温アルプスガイドを渡すと「おー、これは良い」と非常に喜んでくれたので追加でもう一枚渡す。

白猪の滝から上がってきた若い男性は帰りは唐岬の滝の登山口に下りて、トイレ裏に隠してきたママチャリで白猪の滝まで降りるとのことで先に出発していった。この男性は新居浜から来たと言うことだったので写真展のことは言わなかったが、残ったもう一人の男性は松山市内ということなので写真展のことを説明する。

山頂からの石鎚を大きく。先ほどの展望岩からだと南尖峰の切れ落ちたのが見えたが、山頂からは南尖峰も見えない。
ホームページ掲載の了承も得て記念写真を撮ってあげる。


松山のMさん、もっと大きなサイズの写真が欲しければメール下さい。

この人も記念写真を撮ったら出発していった。私も少し遅れて出発する。

稜線の見通しの良い場所からの石鎚
展望岩からの石墨山


デジカメ時計=13時12分
石墨山の斜面
石墨の分れまで戻ってきた


デジカメ時計=13時30分

もう少し早めの出発だったら、この後白猪峠経由で下山しても良いのだが、今日は素直に来た道を戻る。ここからの急斜面は濡れて滑りやすい。尻餅をついてズボンを汚したら玄関から中に入れてくれないので、滑らないように気をつけて降りる。なんとか尻餅をつくことも無く無事に急斜面の部分は通過。

下草も生えてない尾根を通過するが鹿の食害でこうなったのではない。植林の密集で単に日が当たらないから下草が生長しないだけのこと。
割石峠


デジカメ時計=14時9分
割石峠近くの明るい登山道
モミジガサ?
登山口に戻ってきた


デジカメ時計=14時28分 

登山靴はどろどろに汚れている。さすがにこのままでは車に乗せられないと思い、落ちていた杉の葉っぱで泥をそぎ落とす。ママチャリで白猪の滝駐車場まで走っているはずの男性に追いつけたら写真展のことを言おうと思っていたが、結局ママチャリに追いつくことは無かった。

今日は山の感想は特になし。唐岬の滝で詠んだ漱石の句碑の謎が解けたような気がして一人納得して満足した私であった。


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割石峠(東温高校山小屋)から石墨山頂までは2.2km
今日のGPSデータでは石墨の分れから登山口までは2kmとなった







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