3月中旬の天気の良い日は古岩屋のユキワリイチゲを見に行くのが恒例行事となっている。そしてユキワリイチゲは昼過ぎに見に行くのが丁度良いので、それまでの時間つぶしで岩屋寺周回の遍路道を歩くのも同じく恒例行事となっている。

三坂峠上がり口のコンビニで食料を調達し33号線を峠のてっぺんに向かって走っていると道端が白く雪化粧している。さらに上がると走行する路面まで少し雪がはみ出してきている。え〜??? この雪は今朝までに降ったの? あまり雪が多いようだとユキワリイチゲが雪に埋もれてしまわないか心配になる。三坂峠を越えて久万高原町に入り古岩屋方面に左折する。国民宿舎前の駐車場に車を停めて出発準備。今日は60Dを首からぶら下げてKissはウエストポーチの中に入れたら準備完了。

道路や駐車場には雪は無いが、目の前の地面は雪で白くなっている。正面の看板のすぐ横を通る遊歩道を歩いて行く。


デジカメ時計=10時50分
遊歩道の石畳の石の部分だけ雪が融けて面白い模様になっている
青空の下の快適ハイキング
この遊歩道沿いにもユキワリイチゲが咲いているが、なかなか良いものが無い。とりあえず写しやすい個体が有ったのでマクロレンズを着けたKissで撮影。
橋の上には足跡が一人分。私と同じコースを歩いて行ったんだろうか?
八丁坂入り口にある大きな案内看板


デジカメ時計=11時14分
遍路道を示す見慣れた標識がいくつも立っている
枝に積もった雪が時折落下する。木漏れ日がそれに当たると弘法、じゃなかった光芒が見える。
歩いっぽいっぽ 心空っぽ 今日も先へ   (生臭遍路)


私はこれを見たとき「あるいっぽ いっぽ」と読んでしまい、「あるいっぽ?なんじゃそれ」と思ったが、「あるいっぽ」と読んではいけないんだろう、「あゆみ、いっぽ いっぽ」と読めば良いのかな? イヤ、もっと大胆に「ほいっぽ いっぽ」がリズム感が有って良いと感じたのである(-_-;)
木漏れ日で輝く雪の中に一本の苗木が出ている。これがユキワリイチゲのきれいな花だったらこれを写して引き返しても良い。


ところで登山道(遍路道)には足跡がいくつも見える。最初の橋の上は一人分の足跡しかなかったのに増えた足跡はどこから来たの?と思っていたが、このあと謎が解けた。
坂を上がりきったら八丁坂の茶店跡と書いた看板がある。ここで小休止。


デジカメ時計=11時34分

ザックを下ろして休んでいると岩屋寺方面から一人のお遍路さんがやってきた。少し話をすると愛知県豊田市から来ていて順打ちはもう何回もして今回は逆打ちをしているということでした。そしてここに来る少し前に白い山と双耳の山が見えたけど何の山ですか?と尋ねられたので、この時期に見える白い山は石鎚でしょうと断言して回答した。そうですか、あれが石鎚ですかと納得してくれたが・・・

ホームページネタにする許可を得て記念写真を撮ってあげる。そして私のホームページタイトルを教えて、家族に連絡して今日か明日にはインターネットで見えますよと教えると喜んでくれた。
お遍路さんと別れた後、その白い山が見えるところまで来て「アチャー、あのお遍路さんに嘘を教えてしまった。どうしよう」と思ったが、わざわざ間違いでしたと追いかけて行くほどの気持ちも無い(-_-;)

一番左が堂ヶ森、その右がクラセノカシラ、さらに右がニノ森、石鎚はその右手に小さく隠れるように見えている。

あのお遍路さんが双耳の山と表現したのはクラセノカシラと二ノ森ですね。

石鎚山系が見えるという意味では間違いは無い(-_-;)
晴天の上に、雪が輝いて明るい遍路道
雪をかぶった地蔵様
また前から年配のお遍路さんがやってきた。この人とは今日はと挨拶してから後姿をこっそり撮影。


ところで最初に見た橋の上の足跡は一人分だったのに、遍路道の足跡がいくつも有るのが不思議だったけど、お遍路さんから見たら不思議でもなんでもないと分かった。岩屋寺から大宝寺の間を歩くお遍路さんの足跡ですね。橋の上に見えていた一人の足跡は私のようにお遍路とは関係ない歩きをする人の足跡に違いない。
せり割り行場。二つの巨大な岩が狭い隙間をはさんで立っている。その狭い隙間がせり割りなのだ。
岩屋寺の山門が見えてきた


デジカメ時計=12時34分
大師堂


雪の積もった枝が桜みたいだ
何十体もの仏様が並んでいる。そのうち一体だけ赤い前掛けが。真っ白い雪と真っ赤の前掛けが良い感じ。
山門


デジカメ時計=12時48分

岩屋寺を出たら国民宿舎に向いて歩いて行く。この山門を下りて土産物を売る小さな店を過ぎたら川に突き当たるが、そこに架かる橋を渡るのではなく、川岸の遊歩道(遍路道)を川に沿って歩いて行く。この道沿いにもユキワリイチゲは咲いているが今朝の雪が原因なのか開きが悪いものばかり。

とりあえずかたまって咲いているところを写してみた。この写真にはユキワリイチゲが五輪写っている。
古岩屋トンネルの手前で遍路道が終わるので歩道を歩いてトンネルを通過する
トンネルを出ると再び遍路道が始まっている
日陰になっているためか雪もまだ残っている
落差が1m程度だが水が流れ落ちているところがある。滝のつもりで逆光で写す。
遍路道はまた2車線の太い道路に出会う。あとはこの道を歩いて車を停めた国民宿舎の駐車場に向かう。
駐車場に戻ってきた


デジカメ時計=13時36分

晴天で予定通り気持ちの良いハイキングだった。


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