今日は日曜日だが娘が模試を受験するとかで松山市内まで送っていく。弁当を持っていくと言うことなのでついでに私の弁当も作ってもらい娘を松山市内の学校前で降ろしたらそのまま皿ヶ嶺に直行する。

今日は水の元に車を停めたが朝早い時間なのにもう既に車がいっぱい。私が出発準備をしている間に皿ヶ嶺の常連メンバーが3人やって来て挨拶したら天狗の庭方面に上がって行った。

出発前のメモ写真

一番奥の方に停めている車はそうめん流しの関係者だと思うけど、そうめん流しよりも手前に停めている車は登山者の車だと思う。


デジカメ時計=9時7分
車から降りてまず目に入ったのがこれ
この前はまだ固い蕾だったキツネノカミソリが咲いている
何か黒いものが向こうに動いたと思ったら、止まってこちらを見ている。猿だ。


このサイズだと分からないけどオリジナルサイズだとほぼ真ん中に猿が写っています。
液晶モニターで写真を拡大しながら写りを確認したが、モニターの中でだんだん大きくなっていく画像を見て涙があふれてきた。「お母さん、いつも遠くから私を見守ってくれているんですね」

オイオイ、母親を猿にしてしまうとはなんという親不孝者(-_-;)
風穴もまあまあ車は多い


デジカメ時計=9時32分
階段横のギンバイソウ
風穴の柵の横に不思議な物体を持った親子がいる。近づいて見ると温度計を付けた手作りの温度測定装置だ。
温度計を5本等間隔で垂直方向に設置して温度分布を測定しているようだ。温度計の赤色の部分が風穴から遠い方に設置してあったので、赤色部分は近い方に設置しなくていいんですか?と間抜けな質問をしてみた。すると父親が「方向はどちらでも良い。みなさん、あまり知らないようなんだけど、この温度計は全体がその温度にならないと正しい温度は表示しないんです。沸騰しているお湯にこの温度計の先だけ入れても97℃ぐらいにしかなりません」と言う。もしかしてお父さんは理科の先生ですか?と尋ねるとそうですと答える。これは何をしているんですかとさらに聞くと子供の夏休みの自由研究だと教えてくれた。

数字がうろ覚えなんだが一番上の温度計は22℃で、一番下の温度計は12℃だったと思う。子供は当然このデータを記録しているが、私は横で見ているだけなので正確には覚えていない。

ここで父親が「向こうの岩の下は0℃ですよ」と驚きの数字を言う。
0℃のデータを測定すると言うので私もついていく
上の写真で二人の向こうに見える岩の下の隙間に温度計を突っ込んで測定している。右の温度計は0℃、左の温度計は1℃を表示している。

父親がこれは放射温度計でその岩の表面温度を測定していると言う。教えられた岩を指先で触ったが0℃には感じなかったのでそれを言うと、じゃあそっちの岩を触ってみてと言うので言われた通り別の岩を触ると確かに冷たい。

この親子がここで夏休みの自由研究をしている背景を想像してみた。
夏休みに入って毎日朝から晩までゲームをしている子供に父親が「夏休みの自由研究はどうするんだ!」と詰問したが、子供は「2学期が始まるまでにやればいいんよ」と答える。父親は「早めに片づけて後半に好きなだけ遊べば良いだろう」と言う。すると子供は「それならお父さんが自由研究のテーマを考えてよ」とゲーム画面から視線を外すことなく答える。それで父親は「風穴周辺の温度分布に関する一考察」はどうだと言うと、子供はゲームをしながらうわのそらで「それ!」と答えるのだ。父親は「なんで子供の宿題のテーマを親が考えんといかんのだ」とブツブツ言いながら、しかし内心ワクワクしながら測定装置の準備をするのだった。自宅にはこんなに温度計が無いから学校の理科準備室から持ってきたのに違いない(-_-;)

私のホームページのタイトルを教えているので私のこの部分を読んで子供は「勝手に作り上げたデタラメを書かんといてよ」と言い、父親は「全体の流れはこんなもんだろう」と言うのであった(-_-;)

私のホームページの冒頭に良いネタが書けてこの親子にお礼を言わないといけないな。

登山道沿いのウバユリも咲き始めた
イワタバコの蕾
クサアジサイ


ちなみにヤマアジサイは完全に終わっていた
森のフラダンサーに挨拶
オトギリソウ
竜神平に到着。中の方で数人が世間話をしている。


デジカメ時計=10時45分
皿ヶ嶺の夏
竜神平の夏
 
 
 
 
初めて見たアオタチカモメヅル

2〜3年前からこの季節になると皿ヶ嶺の常連さんから「この花を見たか」とよく聞かれるようになったが、そのたびに見たことが無いと答えていた。今日ようやく念願の花を見ることが出来て良かった。
この花がどの辺に咲いているのか全く知らなかったが、湿原の踏み跡をたどって歩いていると色の違うタチカモメヅルが有ったので、アオタチカモメヅルとすぐに分かった。
写真を見て分かるように花の背後には何もない。つまりこの花を探して歩いてきた人の踏み跡が背後に有るということになる。そのおかげでどこに咲いているか知らなくても踏み跡をたどってくれば見ることが出来るのだ。
手前はコバギボウシ


奥に見えるのは愛大小屋
ヌマトラノオ咲き始め

これを写したところで愛大小屋前の丸太に座って弁当を食べる。やがて皿ヶ嶺の常連メンバーやボーイスカウトの団体も近くで弁当を食べ始めて賑やかになった。

弁当を食べ終わった子供たちが竜神平に入っていく。良いねー。夏休みの景色だねー。
弁当も食べたら出発。上林峠から天狗の庭経由で水の元に戻ろう。


      続く



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