ネット上ではぼちぼち石鎚の紅葉情報がアップされるようになってきた。毎年のように行っている私も行かなくては。去年までは現役サラリーマンだったので土日にしか行けなかったが、サンデー毎日となった今は平日の丁度良い頃を見計らって行ける。6〜8日は世間は3連休なので連休明けに行くことにしよう。 去年の10月8日に深夜に目覚めて、ヨシ、この時間から出発して石鎚の日の出を見に行こう!と家を出たが、結局土小屋出発が4時半ごろとなり、日の出は二の鎖下の鳥居から眺めることとなった。その時に学習したのは石鎚山頂で日の出を見ようと思えば山頂小屋に宿泊するか、土小屋の駐車場で車中泊をするしかないと言うことである。小屋に宿泊すると言う選択肢が無い我が家なので土小屋で車中泊にする。 一人でお出かけを認めてもらうためには家族サービスのアッシー君もまめに務めなければならない。買い物から帰ったのが4時ごろ。石鎚スカイラインは夕方は6時に閉鎖になるので、急いで準備をすればその時間に間に合わないことも無いが、急いで準備したら何かを忘れる(-_-;) 普通に準備して瓶ヶ森林道を走って土小屋に行くことにしよう。 5時過ぎに我が家を出発し11号線を走って西条に向かう。加茂川の信号で右折して国道194号線に入る。新寒風山トンネルを抜けて道の駅木の香まで走りトイレ休憩。そして旧194号線を走って瓶ヶ森林道に入る。もうこの時間帯になると周囲は真っ暗。するとヘッドランプに照らされて道端にフクロウ?ミミズク?のヒナがちょこんと立っている。ヒッチハイクしたいんだろうか?と思って行き過ぎてから車を降りて見に行くと、当然居なかった。残念。 瓶ヶ森も過ぎてシラサ山荘も過ぎて走っていると木の隙間から町の明かりが見えているのに気付いた。西条の街並みかな?と車を停めてみると、うっすらと光の筋が見えている。おおお、来島大橋のライトアップだ。3連休なのでライトアップしているのかな?来島大橋のライトアップは見たことが無かったので写真を撮ろう。大きな看板が立ってその前が車を停められる広い路肩になっていた場所が見えたのでそこに車を停めて三脚を取り出す。車のライトを消したら真っ暗で怖いのでスモールランプだけつけて車から少し歩いて夜景が見える場所まで行く。
思いがけず来島大橋のライトアップが撮れて気分よく土小屋に向かう。土小屋の土産物屋の店頭に置いてある自動販売機で熱いお茶を買う。熱いお茶が在庫切れになってなくて良かった。車をスカイラインのゲート近くまで移動し、まずはさっき買ったお茶で弁当を食べる。弁当食べたらあとは寝るだけ。その前に土小屋に泊まると言うことが最初で最後かもしれないのでここで石鎚の夜景を撮ってみよう。
土小屋の駐車場は夜間はぐっと冷え込むことは予想してきたので、フリースを着て安物の薄手の毛布にくるまって寝たが寒い! 辛抱たまらん。我慢していたが車のエンジンをかける。エンジンをかけてすぐに車内が温まるわけじゃないけど、エンジンがかかっているという事実だけで温まったような気分になってくる。 ネット情報では3時に土小屋を出れば石鎚山頂の日の出には間に合うということだが、なかなか寝た気分になれないし、3時まで間が持たないので早目に出よう。自動販売機まで歩いて行き今度は熱い缶コーヒーを買う。これは出発前の食事用。車に戻ってパンとバナナを食べる。食べたら出発。 去年は懐中電灯を持つ手が冷たくなったので今年は軍手を忘れない。ちゃんと学習機能は働いているのだ(-_-;) 懐中電灯は昨日買ったばかりの新品だ。今まで使っていた懐中電灯が接触不良になったのか不調で、肝心の場面で点かなかったら命に関わると言うことで惜しげもなく買ったのだ。1300円ぐらい。安いものだ。 真っ暗な中をヘッドランプと懐中電灯の光で前にすすむ。途中で3〜4人追い越す。
山頂広場にはすでに10人以上の登山者が見える。この時間に外にいるということは皆さん日の出待ちですね。
東の方がだんだん明るくなって日の出の雰囲気が近付いた。それでは撮影ポイントの神社横に行こうとすると唖然!すでに三脚が隙間なく並んで後から来た人間の入る余地は無い。ネット上で噂には聞いていたが紅葉シーズンにはこんなになるんですね。仕方がないから天狗岳に向かう鎖を少し降りてそこから写そう。すると頭の上から「邪魔!写る!」と声がかかる。誰に言っているのか分からなかったが、もしかしたら私かなと思って気持ちだけ下がってみる。するとやっぱり「写る!」と言われてしまった。えー?ここでもダメなの? いったん上がって天狗岳を正面に見る岩場に行くが当然ここにもカメラマンは数人いる。幸か不幸か私は三脚を持ってない。60Dを安定して置けるだけの小さいスペースが有れば良いので探すとなんとか置けそうな場所が有った。ここならすぐ横のカメラマンの邪魔にもならない。 続く |