7月2日は東温アルプスの白猪峠から石墨の分れを歩いてきたが、下山後に天気予報通り雨。そして一昨日、昨日と雨だった。今日は天気予報は雨が降るとは言ってないのでまた皿ヶ嶺に行ってみる。

水の元を過ぎて風穴に近づくと林道横の斜面がきれいに草刈りされている。しかしカワラナデシコとササユリは刈られることなく残されている。そのために運転していてもササユリが目立って見える。今日も気になるものの偵察のために風穴を素通りする。

まずはイナモリソウを見に行く。まだ咲いている。
同じ個体を横から。

でも4年前に東温アルプスで見たイナモリソウとは色が全然違う。あのときはピンク色の花だった。
そしてモウセンゴケ

ネットでモウセンゴケを検索すると綺麗な花が咲いている。私は初めてモウセンゴケを見たのが今年のこと。花はまだ見たことが無いのでこれからも皿ヶ嶺に来るたびに偵察に来ないといけない。
風穴の広い駐車場に車を停める。奥に停まっている軽トラは草刈りをしている人の車だった。


デジカメ時計=8時58分


今日は時間は正確です。駐車場を出発する前にデジカメの内蔵時計を電波時計に合わせてきました。以前も書いたと思うけど、カーナビの画面に表示される時計の数字が老眼では読めないので、わざわざ車載用の電波時計をダッシュボードに付けている。
階段にはギンバイソウの蕾
アップで
冷気が白い霧となって流れ出している。この流れ出している白い霧に絶妙の名前を付けたので最後まで見てね。
モミジガサの蕾
ニシノヤマタイミンガサ
直登コースと竜神平コースとの分岐に咲くヤマアジサイ
富士山が世界遺産に登録されてからテレビ各局は富士山の自然に関する番組をいくつも放送しているが、どの番組でも必ず紹介していたのが溶岩の大地にまず苔が生えて、その苔が水分を蓄えることで溶岩の上でも植物が成長すると言うこと。

この写真も倒木の苔から生えた何かの木の芽吹き。でも苔なのか何なのかワカラン写真だ(-_-;)
ヤマアジサイ
3日前に石墨山でモミジガサなのか何か分からないものを見てきたが、私にとってはこれがモミジガサ
タマガワホトトギスが咲き始めている
コンデジで写す
真っ白のヤマボウシとわずかにピンク色のヤマボウシが並んでいる
このコースで唯一見ることのできるアオホオズキ

これは実?
元バルタン星人


この日のレポートを見るとバルタン星人と名前をつけた理由が分かります
ベンチから見えるヤマボウシ
このモミジガサは背が低い
花を見ると3日前に石墨山で見たのと同じに見える
花の部分のトリミング
森のフラダンサー
三叉路を竜神平方面に入っていくとヤマツツジが咲いている
添え木にガードされているササユリの蕾
前方から一人の男性が歩いて来る。目の前に来ると見たことのある顔だ。

この見たことのある男性はSさん。花にも詳しいが今日は花以外が目的で皿ヶ嶺に来たとのこと。私が竜神平の花の偵察に来たと言うと一緒に竜神平に行くことになった。

タチカモメヅル咲き始め。そしてピンボケ(-_-;)
この時は青空が見えていた
足元の小さな葉っぱはエゾシロネだと言われた。私は花が咲かないと分からない。

この写真では分かりにくいかも知れないが、ここ数日の雨で足元には水がたまって湿原の雰囲気が出ている。普通の運動靴では歩けない状態になっている。Sさんは長靴(渓流歩き用の靴?)
ミズチドリは蕾
コバギボウシも蕾

偵察も終えて愛大小屋付近に戻っていると山頂からアイドルのNさんが降りてきた。私がミズチドリは蕾だったと言うと、あんなところに入るのは怖いから入らないと言う。何が怖いのかと言うとマムシだ。Nさんはつい最近も竜神平でマムシを見たとのこと。他の人からも竜神平はマムシの巣窟だから入らないと言うのを聞いたことが有る。

SさんもNさんも大変花に詳しいので話題は尽きない。私は横でフンフンと聴いている。

その3人の足元を何か白いものが動いているのが気になる。
Sさんによればウスバカゲロウの羽化に失敗したもののようだ。羽根がゆがんでいて飛べるような個体ではない。

話の区切りの良い所でNさんは愛大小屋前のベンチでランチにするようだ。私もすぐ横に行き立ったままでコンビニのおにぎりを1個食べる。おにぎり1個しか買えないのだ(-_-;) 食べながら3日前に唐岬の滝林道で見たキクガラクサの情報を得る。今度探しに行こう。でももうその時は花は完全に終わっているだろうな。

Nさんからもらったおやつを食べたら帰る。まるでおやつが出るのを待っていたかのような行動である(-_-;)


デジカメ時計=12時22分
登山道をうろうろしていたSさんに教えてもらった陸生の巻貝。生きている証拠に足が出ている。こんなのは私一人では絶対に見つからない。
Sさんがテバコモミジガサだと教えてくれたモミジガサ。Sさんはテバコモミジガサの葉っぱを一枚ちぎってテバコモミジガサの見分け方を説明してくれる。そのちぎった葉っぱを私に渡してモミジガサと並べたら違いが分かると言う。
今度はトンボに注目している。Sさんによればレッドブックに登録するほどでも無いけど貴重なトンボだと言う。
トリミング

Sさんによれば葉っぱの上にこんな止まり方をすること自体、珍しいだろうと言う。確かに言われてみればそんな気がする。
白く冷気が流れ出しているいるのを見てSさんは「竜神の吐息」だと言う。おー、素晴らしいネーミング。これからは私のレポートで使わせてもらおう。


風穴から出ているんだから「風穴の吐息」でも良さそうなものだが、「風穴の吐息」よりは「竜神の吐息」の方がドラマチックである。
駐車場に戻ってきた


デジカメ時計=13時26分
テバコモミジガサとモミジガサの葉っぱをそれぞれ1枚ずつ千切ってきたので並べて比べてみよう。まずは葉っぱの表面。

左側がテバコモミジガサ。右側がモミジガサ。
裏面。分かりやすいように大きなサイズで。

左がテバコモミジガサ
右がモミジガサ

テバコの方が葉脈が細かいのだ。並べて見たらよく分かる。

今日は生きている陸生の巻貝を見ることが出来たし、テバコモミジガサとモミジガサの違いを知ることが出来た。これも博識の人と一緒に歩いたからである。一人で歩いてどおでも良い写真を撮るのも楽しいが、いろいろ知らないことを教えてもらいながら歩くのも楽しいものである。


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