何ヶ月か前に、高知のある人から御来光の滝に関する問い合わせがあり、何回かメールをやりとりしているうちに、一緒に行きませんかと誘われた。これは何を意味するかというと、早い話が、手短に、簡潔に説明すると、私に御来光の滝へのガイドになって欲しいということである。私がガイドになれるかどうか自信が無いが、私ももう一度御来光の滝へ行きたいと思っていたので、OKですと返事を出した。そして7月の終わり頃に行く話しがまとまっていたのに、台風上陸で延期になってしまった。今日はその延期になった計画の実行日である。ところが、またも南方海上には台風が接近中。もしかしたら、今回もダメかもしれないと思ったが、天気予報はそんなにひどい予報ではない。ということで予定通り決行。

2時半ごろには目が覚めてしまい、パソコンの前に座ったり、テレビでオリンピックを見る。カップラーメンを自分で作って豪華な朝食。

4時過ぎ、我が家出発。途中コンビニに立ち寄り、お昼の弁当と、滝に下りる前の力の源として、おにぎりを1個買う。

いつものように国道494号線を走り、標高が高くなってくるとガスの中を走る。ヘッドランプに更にフォグランプを点灯して走る。天気は本当に大丈夫かな?黒森峠に来たら、道路に立っている町名を示す看板を見て驚いた。面河村ではない。久万高原町になっている。

面河渓谷に向かう道路を走っていると、後ろからヘッドランプを付けた車が追いかけてくる。牛乳配達かな(殴)

5時半ごろ、待ち合わせ場所の国民宿舎横の駐車場に車を停めると、その車もすぐ横に停めた。車から降りた男性が私に「おいわさん?」と聞くので「ひろっさんですか?」と返事をする。車からはもう一人男性が降りてきて、今日のメンバー全員集合のようだ。もう一人の男性はOさん。名前を確認したら出発。


5時35分頃、出発。面河渓谷の遊歩道を奥に進み、石鎚山の登山口に向かう。高知の二人は、面河に来るのは初めてのようで、水が綺麗なので驚いていた。

6時、登山口出発

6時13分 「山頂まで6750m、4時間2分」の標識通過。Oさんが次第に遅れ始める。そしてついにギブアップ。御来光の滝に行く目標を前に撃沈(-_-;) この最初の上りが予想外にきつかった様だ。Oさんには悪いが、私とひろっさんの二人で御来光の滝に向かう。

6時52分 水場 小休止。ここの標識は「山頂まで5400m」 山頂とはもちろん石鎚のことですよ。

7時10分 尾根に出る。天気が良ければ、石鎚が見えるはずなんだが。この後は傾斜もほとんどない楽勝コースのようなことを説明する。

8時過ぎ、御来光の滝へ降りる分岐に到着。しかし、私は他に目的があるので、ひろっさんにもう少しだけ歩いてくださいとお願いする。その目的とは、御来光の滝への分岐と、愛大小屋の位置関係の確認。ホームページをチェックしていると、愛大小屋から御来光の滝に下りると書いているページが有る。また私自身も「滝に行くのは愛大小屋から降りるんですよね」と質問されたことがある。しかし去年初めて御来光の滝に行ったときには、愛大小屋なんか見てないので、答えられない。そこで、今日は分岐点と愛大小屋の位置関係はどうなっているのか自分の目で確認しようと思ったのだ。

滝への分岐を行き過ぎて、石鎚への登山道を少し進むと、すぐに小屋が見えた。なんだ。せいぜい数十mしか離れてない。と言う事は、滝への分岐が分からなかったら、愛大小屋(小さくて汚い小屋です)まで行って、数十m引き返せば良いのだ。

8時10分、 愛大小屋。ここでおにぎり1個を食べる。食べたらすぐに出発。今度は数十mバックして、再度、滝への分岐に戻る。ひろっさんに、ここを降りるんですよと言うと、ちょっと驚いているような気がした。

自分の肩くらいの高さの笹をつかみながら、滑りやすい踏み跡を慎重に降りていく。要所要所にテープがある。しかし、いつの間にか、進むべき道が無くなってしまった。そのまま強引に下に行ってもかなりの急傾斜で、どう見ても滝への道とは思えない。私は去年来ているが、経験者の後ろを付いていくだけだったので、道がどうなっているか、本当は分かっていない。今日はテープと踏み跡を頼りにして滝まで行こうと思っているのだ。しかしテープはあちこちに見えるが踏み跡とは一致しない。これは完全に道を間違えている。

そんな中、信じられないものを発見。これは奇跡だ。アンビリーバブル。それは何かと言うと、私の去年の御来光の滝のページを印刷したもの。実はひろっさん以外にも、御来光の滝の件でメールのやり取りをしていた人がいる。その人は無事に御来光の滝へは行けたのだが、私のページを印刷して持っていったのに、途中で落としてしまったらしい。そこで、もし私が行くのなら回収してきてとメールをもらっていたのだ。これは本当に凄いと思って拾ったのはいいが、雨と泥で汚れている。それでウエストポーチのベルトに挟んで歩いていたが、残念なことに、せっかく回収した物をいつの間にか落としてしまった。誰か私の代わりに回収してきて(-_-;) ただし、滝に向かう正規の踏み跡には落ちていませんよ。我々が道を間違えたことに気づき、必死で元の道を探しているときに落としました。

なんとか無事に踏み跡を発見し、あとは踏み跡をたどれば御来光の滝だ。しかし、二人で来ていて良かった。一人で来て道を間違えたことに気づいた時のショックは大きすぎて立ち直れないかも知れない。二人なら手分けしてあちこち探すことが出来る。

9時35分。踏み跡のT字路。舗装されているわけじゃないから、T字路といっても分かりにくい。右に行けば御来光の滝、左に行けば、御来光の滝の上流に行く分岐に到着。

9時50分頃? ロープ。ここまで来れば、滝は目の前だ。

ロープで降りて左の音のするほうに進んでいく。おー滝が見えてきた。

10時5分 御来光の滝に到着。登山口から4時間5分だ。道を間違えたわりには予定よりも早く到着出来た。



   続く





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